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夫が浮気しているかもしれない
夫が浮気しているかもしれないと思ったあなた。悲しみだったり、怒りだったり色々な感情がこみ上げ、とてもつらい気持ちだと思います。ただ、もしかしたらあなたの勘違いということもあるかもしれません。夫が浮気しているかもしれないと思ったら、まずは下記のチェックリストを確認してみてください。
夫の浮気 チェックリスト
- 仕事の帰りが遅くなってきた
- 以前よりも、飲み会だから帰りが遅くなるという回数が増えた
- 残業が増えた
- 泊まりの出張が増えた
- 休日出勤が増えた
- 服装や髪型を気にするようになった
- 下着を自分で買ってきた(今までは買ってきたものをはいていた)
- 携帯電話を肌身離さず持ち歩くようになった
- 携帯を見る回数が増えた
- よくメールを打っている
- メールや電話の履歴を消している
- 会話が減った
- 香水のにおいがする
- 帰宅後すぐにお風呂に入るようになった
- 性行為の回数が減った(しなくなった)
- 家族での外出をしなくなった
チェックリストに3つ当てはまったら、浮気をしている可能性があります。このような場合、「あなた浮気しているでしょう」と問い詰めたくなってしまいますが、問い詰めても「俺が浮気している証拠があるのか!」といわれてしまい、その後、証拠を隠されたり、捨てられたり、削除されてしまったりし、浮気したかどうかを問い詰められなくなってしまう可能性があります。
まずあなたがすべき行動は冷静になって、証拠を集めることです。証拠を掴めば、この先離婚するのか、または離婚せずに相手との交際をやめさせて慰謝料請求だけするのかなど、今後の方針はあなたが決められます。
どんな証拠が必要か
証拠を集める場合、一番手軽なのが、携帯電話のメールです。浮気の証拠となるようなメールの本文を、送信、受信の時間がわかるように写真に残しておくと強力な証拠になります。携帯にディスプレイさせたままの状態で撮影し、メールが長い場合にはスクロールさせながら数枚に分けて撮影します。
ただし、メールの無断撮影は違法とされる可能性がありますので、注意が必要です。
まずメールののぞき見行為が犯罪にならないのかという問題については、以下に説明するとおり原則として犯罪にはなりません。
刑法の信書開封罪は、正当な理由がないのに、封をしてある他人の信書を開けた場合に成立し、1年以下の懲役または20万円以下の罰金に処せられる犯罪です。しかし、携帯電話のメールは「信書」にはあたらないと解釈されており、同罪には該当しません。
また不正アクセス禁止法は、インターネットを通じて、他人のID・パスワードなどを入力して、不正に他人のアカウントにログインする行為を禁止しており、違反者は3年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。したがって、夫のID・パスワードをインターネットを通じて入力し、ネットワーク上のサーバーにあるメールを閲覧すれば、同罪が成立することになります。しかし、既に受信して携帯電話の中に保存されているメールを見ても、同罪には該当しません。携帯電話にパスワードが設定されていて、そのパスワードを入力する場合でも、携帯電話の中に保存されているメールを見る限り犯罪にはなりません。
このように家族の携帯を無断でのぞき見る行為は原則として犯罪にはあたりません。しかし、携帯を無断で閲覧することはプライバシーを侵害する行為なので、犯罪にはならなくても民事上の違法行為として慰謝料の対象になる可能性があります。
しかし、不倫慰謝料請求の実務においては、不倫の違法性の方が強いためなのか、携帯電話を無断で見たり撮影したことの責任が問われることはほとんどなく、無断で撮影したメールも裁判における重要な証拠とされているのが実情です。
携帯電話のメールからの証拠収集は弁護士と相談しながら慎重にすすめるのがよいでしょう。
メール以外には、夫との会話を音声で録音しておくことが有効です。たとえば、一旦は不倫を認め謝罪していた夫が後からしらを切って、そんなことは言っていないと開き直ることがあります。このようなとき、言った言わないの話になってしまうと、不倫の立証は困難です。不倫について夫と話し合いをする場合、録音をしておくことをお勧めします。
録音をする場合、相手に無断で録音をしてもよいのか心配なさる方がおりますが、無断で録音された音声も裁判の証拠として採用されています。
ただし、慣れない方が録音をすると、雑音が入って聞き取れないという場合が生じます。特にボイスレコーダーをポケットに入れていると服のすれる音で、音声が聞き取れない場合が多いので注意が必要です。最近は様々なボイスレコーダーが販売されており、ペンの形をしたボイスレコーダーなども売っていますので、利用を考えるとよいでしょう。
また録音する場合の注意として、重要な事実は、きちんと夫に話してもらうことが大切です。録音している妻が一方的に話をしているだけで、夫が不倫を認めているのか認めていないのか、あとから会話を聞いてもはっきりしないという場合があります。夫に認めさせたいとことを、しっかり夫の口から話してもらうようにしましょう。
どうやったら、上手く夫から話を引き出すことができるかは弁護士にご相談ください。弁護士は交渉のプロとして、あなたからお話を聞き、あなたの性格や夫婦関係、夫の性格や行動パターンをお聞きして、どのように話せば夫から話を引き出せそうかをご提案できます。またどのようなことを夫に話してもらうと、不倫を証明できる有利な証拠となるのかアドバイスします。
ほかにも、ラブホテルに入っていく写真、出て行く写真という決定的な証拠を押さえるということもありますが、これをご自分でされる方はあまりいらっしゃいません。調査会社を雇って依頼するというケースがほとんどです。
離婚や慰謝料を請求するには
離婚や慰謝料請求をする場合は、相手が言い逃れできない証拠が必要です。あなたが証拠だと思っても、証拠とならない場合もありますし、調査会社が出した報告書でも、浮気の証拠とならないケースもあり、交渉で話がまとまらず、裁判になってしまった際に、その証拠が使えず、あなたの希望通りの結果にならない場合があります。
逆に裁判になっても勝てる証拠をもっていれば、交渉の段階から相手を説得しやすく、裁判に至らずに早期解決をすることも期待できるのです。
「夫が浮気しているかも」という疑いがある場合は、当事務所の弁護士にご相談してください。
弁護士は裁判になった場合を想定して、どのような証拠だと、裁判でも認められるかという観点から、あなたの相談にのることが可能です。
・夫が浮気しているかもしれない
・こんなメールがあるけど、証拠になるか
・どうすれば、夫から話を引き出せそうか
・私の場合は、どうやって証拠を集めればよいか
・浮気相手に慰謝料請求をしたいが、どう進めればよいか
弁護士に相談するタイミングとしては、夫が浮気しているかもしれないと疑うことがあった時点、チェックリストに当てはまることが3つでもあるという段階で相談されることをおススメします。この段階で弁護士に相談するのは勇気がいることかもしれませんが、慰謝料請求の経験豊富な弁護士に相談しておくことで、気持ちが落ち着き、今後のことを冷静に考えた行動が取れるでしょう。また、あなただけでは証拠が集められない場合に、浮気調査に強い調査会社を御紹介させていただくことも可能です。
当事務所は初回30分の無料相談を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。あなたのために最適な方法のご提案をいたします。
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