念書を無効であることを認めさせ、60万円の慰謝料請求で示談を成立させた事例

事案の内容

 お客様(男性)は、夫のいる女性と不倫関係をもってしまい、そのことが発覚し、夫婦関係が破綻してしまいました。お客様は夫から呼び出され、脅かされたうえで1000万円を超える膨大な金額の慰謝料を支払う内容の念書を作成しました。その後、夫からその支払いを求められて困っていました。

当事務所の活動内容

 当事務所はお客様を代理して夫と交渉しました。その際、念書が作成されたときの状況を詳細に主張し、念書が法律上無効であることを理解してもらうようにつとめました。また夫の被った精神的損害について、夫の話にじっくりと耳を傾け、夫の気持ちに理解を示すように努めて、夫との信頼関係を崩さないように配慮しました。

結論

 念書が無効であることに夫が納得してくれたため、念書の無効を確認し、60万円の慰謝料を支払うという示談を成立させました。委任から解決までの期間は約5か月でした。

処理のポイント

 不倫をされてしまった配偶者は精神的に深く傷ついています。不倫慰謝料を請求されている場面において、交渉の相手だからといって敵対的な態度をとれば、感情をこじらせてしまい、「いきつくところまで行く」激しい戦いになりかねません。慰謝料を請求されている事案では、精神的被害を受けた相手の気持ちに十分に配慮しながら、しかし、法的に誤っているところは粘り強く説得して理解してもらうことが、早期解決に繋がります。本件でも、念書の無効性について夫に納得してもらえたことが、早期の解決に繋がりました。

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